徳島で生まれ育った方ならそば米汁と一緒くらい食べているのでは無いかと思うのが半田素麺(はんだそうめん)。
これは現在の徳島県つるぎ町半田に古くから伝わる乾麺で、一般の素麺(そうめん)と違うところはなんと言っても太さ。
他の素麺に比べて倍以上太いのではないかなと思うこの「半田そうめん」について書いていこうと思います。
半田素麺(半田そうめん)とは!
徳島県つるぎ町の半田地区(旧半田町)に伝わる半田そうめんは、他のそうめんと比べてかなり太い麺というのが特徴。
これは、吉野川の豊かな水流を利用し江戸時代に、船頭たちが奈良の三輪地区から技術を持ち込んで冬場に素麺づくりを行うようになったのが始まりだそうです。
吉野川の恩恵で小麦を育てると共に、そうめん作りに欠かせない良質な水。そして吉野川と剣山に挟まれた山間に吹く寒風とが素麺の生産に好条件となったことから半田で素麺づくりが盛んとなったようです。
なるほど!そういえば、吉野川=小麦といえば「金ちゃんヌードル」の徳島製粉も・・・

この吉野川のおかげで盛り上がった企業なども多くありそうですね。
半田そうめんはなぜ太い?
一つ疑問に思ったのが、奈良の三輪地区から技術を持ち込んで作られた半田そうめん名のに、なぜ三輪や播州や小豆島などとは太さが違うのでしょうか?
その昔、徳島の城下町と半田村との流通に働いていた拾石船の船頭衆が、冬場に自給用や副業として作り始めたのが起源で、船頭がやりやすいように作られた太い麺が今も受け継がれていったためとのことです。
引用:半田素麺株式会社
なるほど!知識・技術を持って帰ってきた船頭さんが副業でやりやすいように太くなったようです。
その為、手延べ素麺は1.3ミリメートル以下が一般的ですが、半田そうめんは0.1~0.3ミリメートル太い1.6ミリメートルくらいにまでなったんですね。
半田そうめんの規格は?
またまた疑問に思ったのが、船頭さんがはじめた半田素麺。製造元の半田地区には様々な素麺会社があるようです。
実は私の友人の会社も・・・
全てが半田そうめんなのか?と思いましたが、元々は生産者ごとに1束の容量をはじめとする商品規格が違っていたようですが、知名度の向上などを図るために生産者が集まって「半田町手延素麺産地協議会」を結成。
それによって、1束を100グラムとする和紙包装で、商品名を「半田手延そうめん」とする商品規格の統一化が進められたそうなんです。
なるほど!「半田手延そうめん」の規格を統一して徳島ブランドとして知名度を上げていったのですね!
まとめ
母親の故郷でもある徳島県つるぎ町半田で生まれた半田素麺(半田そうめん)の歴史について今回は調べました。
小さい頃から食べ親しんできたこの半田そうめん。
私の家では、ケチャップでナポリタン風そうめんや、味噌汁に入れたりもしていました。
おふくろの味として親しまれた半田そうめん。ますますの知名度アップに期待したいと思います。
頑張れ!半田そうめん(お前に言われなくても頑張っているとお叱りを受けそう・・・)。
次は半田そうめんのレシピなどについても紹介していこうかな~とか思っています☆
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